カメラのお話

なんだかんだと言ってもメインの仕事は撮影であるべきと思っています。
私のカメラ感、使っている機材への思い入れなどを綴ってみます。
35ミリ〜4×5まで使いますが、やはり使用頻度が一番多いのが35ミリとなります。
建築写真などは4×5でかっちりとあおって撮るということが常道でしたが、最近では低予算で撮影を済ませるためにオーダーが激減しています。それと同時にフィルムの進歩がめざましく、35ミリでも十分大伸ばしに耐えるようになっています。特に私はアオリの使えるシフトレンズを使用しますので、よけいに35ミリの比率が高まっているのかもしれません。

オリンパスE-1


このカメラは発表当初から気になるカメラでした。
フィルム一眼から撤退したオリンパスが満を持して、社運を賭けて送り出したというEシステム。OM-1(M-1)の時のように最初からフルシステムではないものの、プロの使用を前提とした作りや、フィルム一眼の形に囚われないフォルム(E-10、E-20のイメージ)、レンズもフィルム一眼との併用ではないデジタル専用レンズとしたところなどに惹かれていました。しかし、仕事でデジタルを使う必要性が生じ、購入を迫られた時の手持ちの予算では残念ながらフルに揃えるのは難しく、最初のデジタル一眼は手持ちのフィルム用レンズが使えるEOS10Dとなりました。このカメラも前述のように使いやすく良いカメラでしたが、1年半ほど使って感じたのは、建築写真など広角を使う機会の多い私にとって、10Dは焦点距離が1.6倍となるAPS-Cサイズのセンサーのため、フィルムのEOSのようにTS-E24mmであおって撮るということが出来ず、17mmクラス(35mm換算27.2mm)でもかなり厳しいということです。そこで新たに広角レンズを購入する必要性に迫られました。そこでレンズの増強を検討したのですが、キャノンからはEOS20Dが発売され、10Dで不満であった点の改良が果たされると同時にAPS-Cサイズのセンサーを持つカメラ用に10〜22mmが出ました。しかしこのEF-Sレンズは同じAPS-CサイズのカメラでもEOS10Dでは使えないので、レンズメーカーの広角を買うか、20Dを買わねばなりません。20Dも良いカメラですし、フィルムのブローニー判に匹敵する800万画素の解像度も魅力でした。またレンズメーカーのレンズも侮り難い性能を持っています。しかし10Dを使っていてたびたび悩まされたのがセンサーに付着する埃。屋外でのレンズ交換が多い私にとっては正直、深刻な悩みです。撮影点数が多ければそれだけレタッチする数が増えます。撮影から納品までのサイクルが短い仕事が多いため、この手間はなんとか省いて絵作りに専念したい、また、自分の作品作りにもデジタルを使っていきたいと考える私にとっては画面は常にクリアーであって欲しいという望みはありました。そあいて広角はこのメーカー、望遠はキャノン純正という形ではなく、描写や発色に共通性の在る機材にしていきたいというのもフィルムではツァイス(ヤシコン)を使っていた私にとってのせめてもの贅沢です。レンズメーカーのレンズも良いものが多く、タムロンのふわっとした描写なども気に入っています。またキャノンのLレンズで揃えることも良いかも知れません。しかし、Lレンズは35mmフルサイズ用の設計のため大きく重いというリスクも合わせ持ちます。デジカメの購入の際も予算もさることながら、コンパクトでハンドリングを重視したこともあっての10Dという選択肢でしたので、あちこち自動車以外での移動も多い私としてはなんとかしたい所でした。
そこでやはり戻ってきたのがオリンパスという選択肢でした。レンズはEシステム専用としたデジタル専用設計、他社の同クラスの明るさを持つレンズと比べるとコンパクトです。そして、画素数よりオリンパスらしい色づくリを目指したセッティングの魅力が捨て難く、E-1の購入を決意しました。10Dを購入した1年半前と比べ、当時のボディのみの価格で14〜54(35mmで28〜108mm相当)のレンズが買えるほどになっていたのも決めてでもありました。画素数こそ500万画素ではありますが、仕事で使う写真の大きさではほとんど問題ありませんし、小型な割に2.8〜3.5と開放値も明るいレンズなのとかなりな接写がきく点も強みです。
まだ、手にしてそんなに時間が経っていないので、どうこうは言えませんが、ホールディングがよく、使い易い、ファインダーが見易い。レンズのボケ味も良く、温色系の色味が私の好みに合っていると思います。とりあえず、仕事で使うことを前提として広角の11〜22(22〜44)mmと14〜54(28〜108)mmを購入しました。これだけで、建築から人物の撮影まではカバー出来ます。この後は望遠系の50〜200(100〜400)mm、旅行用にコンパクトな望遠の40〜150(80〜300)mm、マクロ50(100)mmなどを揃えていき、あとはコンパクトな単焦点レンズが出るのを待つというところでしょうか。今年は低価格の一眼も出すようで、E-1の後継機は来年以降のようです。きっとE-2は、より操作性が良くなり、800万画素クラスになるのではないでしょうか。
OMシリーズは小型軽量ではあっても、モータを付ければ秒5コマの撮影ができるといった他社のハイエンド機に負けないスペックを持ち、みかけの小型で華奢なイメージとは裏腹にかなりヘビーデューティーなカメラでネイチャー系のフォトグラファーに愛用されていました。Eシリーズもそうあって欲しいと思いますし、先を見つめて玄人好みのカメラ作りをして欲しいものです。
キャノンのEOS10Dも比較的自然な調子で写せること、20Dには劣るといえどもAFの追従性などに関しては、信頼性があります。なにより捨て難いのは高感度域の描写性でしょう。ISO800でも実用域といえるノイズの少なさはかなりのアドバンテージとなります。またキャノンのレンズもフィルム時代からのものがあるので、今後もTPOに合わせて併用していきたいと思います。
さて、E-1を使ってみての感想です。
なにより快感なのはシャッター音。静かでリズミカルな音は写すものにとってシャッターを押したいという心をかきたててくれます。
また、ボタンの操作に関しては1ボタン1アクションという形を撮っているため、ボタンが多く、慣れが必要ですが、慣れればかなり快適に使うえると思います。限定で無償提供されるOMフォーサーズマウントアダプタが応募して5日ほどで届きました。純正ならではの作りの良さもありますが、思っていた以上にピント合わせがしやすいのに驚きました。キャノンのEOSマウントにヤシカ/コンタックスレンズを付けるアダプタも持っているのですが、ピントが合わせづらく、結構大変でしたが、E-1のファインダーならこういったMFレンズも結構楽しめるかも知れません。
発色は赤・黄系が強い感じの暖色系。個人的には好きな発色です。自然な感じの写りといっても良いかもしれません。
今後後継機としてE-2が出るとしたらの注文としては、やはりボタンの配列はもう少し整然とさせて欲しい。それから、書き込み中も次の撮影が出来るようにして欲しい。BLM-1を2本入れられるようなコンパクトなバッテリーパックを出して欲しい(キャノンのバッテリーグリップのような)。ストロボのワイヤレス増灯システムを作って欲しい。コンパクトな単焦点レンズ、OMにあったような広角シフトレンズ(12mm程度)を作って欲しい。
と、いったような所でしょうか。
これがE-1での事実上のファーストショットです、

キャノン EOS−1N EOS−1 EOS-10D

仕事でのメインカメラです。主に使用するレンズはTS-E24/3.5 TS-E45/2.8 それとシグマ28-70/2.8 タムロン28-300/3.5-6.3といったところです。望遠系の70-200などは仕事よりも子供のサッカーや風景などプライベートなものをを撮るのに使っています。
10Dは仕事にも使えるデジタル機として導入しました。金属ボディの質感や操作性はなかなかのもの。ただバランスの関係か、ボディが少し軽く感じ、重いレンズをつけるとフロントヘビーになってしまいます。口径が小さくとも軽いレンズの方がバランスがよいようです。キャノンさんがF4クラスのLレンズもラインナップしてくれるとうれしいのですが・・・といっている間に20Dが発売され、APS-Cサイズデジカメ専用のEF-Sレンズが増えてきました。残念ながら10Dには着きません。

コンタックス RTS。 RTS 137MA

プロになる前から愛用していたコンタックスですが、プロになってしばらくのあいだはメインの仕事カメラでした。
今は人物を撮ったり、ここぞという時に活躍してもらっています。風景などのメインカメラでもあります。
レンズはDistagon25/2.8 Planar50/1.4 Planar85/1.4 vario-sonnar35-70/3.4 Vario-sonnar80-200/4 Muterといったところを使っています。

しかし、京セラもついにコンタックスから撤退のようです。個人的にはGシリーズのフルサイズデジカメなどを出してほしかったですね。

オリンパスOM

初めて自分のカメラとして(父との共有ではありましたが)高校に上がる際に持ったのがオリンパスのOM-1でした。
学校で行った初めての海外旅行、アメリカへの旅にも50mmとテレコンバーターだけを持って行きました。今考えると最近はそういった「これだけで写す 」という取り方を忘れてしまっているように思います。大学に入る頃には写真を趣味としていましたので、OM-2とモータードライブ、バイトをしてOM-1Nや28mmを買い、社会人になってからはOM-3を買い足しました。
写真の仕事を始めたときは建築写真用にシフト24mmを手に入れOM-3とともに使っていました。キャノンをメインカメラにした際にTS-E24mmも買ったため、使用頻度は減り、手放してしまいました。
OM-1は巻き上げが動かなくなってそのままにしていましたが、2年ほど前に関東カメラサービスで修理・オーバーホールしてもらってからは快調に動いています。

そして、今年ついにオリンパスのデジタル一眼、E-1を手に入れました。発売から1年4ヶ月、キャノンは既に10Dから20Dに変わってしまいましたが・・・

ローライフレックス

プロになって間もない頃、横浜の千曲商会さんで出会い、購入したローライフレックス。人気の2.8Fではなく、プラナー75mm/3.5のもの。私の使った感触では適度に柔らかく、それでいて古いレンズの割にはヌケも良いように感じます。
二眼レフはファインダーがウエストレベルなので、レンズシャッターの静かさとあいまって スナップも結構自然な表情を撮ることができます。

コンタックスlla

プロになった記念に買ったと入っても良いカメラです。カールツァイスの戦後モデルで、私より少しお兄さんの年齢でしょうか。学生時代、友人のお父さんが持っていたlllaを見せてもらったのがきっかけで、オールドコンタックスへのあこがれがありました。そのメカニカルなデザイン、がっしりとした操作性。ライカが持つ人に優しいカメラだとしたらコンタックスは持つ人がカメラのために優しくしてあげなければならないカメラとでもいいましょうか、カメラに人間が合わせる、技術者の理想が詰まったメカのようです。
しかし、使ってみると小気味良いシャッターの音、柔らかなゾナーレンズの描写と相まってお気に入りのカメラとなりました。モノクロのトーン、カラーの渋めの発色、捨てがたい魅力のあるカメラです。